退去時の、原状回復工事に注意。(22年9月号)
今回は、事業用物件の貸主様に向けた話になります。
貸主様の事務所、店舗の退去時の原状回復工事をどのようにされていますか。
管理会社に任せっきりにしていませんか。 実はこれが問題です。
最近よく見かけるのが、退去時の原状回復工事の時に、壁のボード、床、トイレ、台所等すべてを原状回復工事として取り除いています。
このやり方は契約上では正しいのですが、実際には大変無駄な工事をしています。
つい最近も私の知り合いの店舗で募集して半年になるが入居者が決まらないので、原状回復工事をして壁のボード、床、トイレ、台所等をすべて取り除くと言っていました。
私からすると、入居者が決まらないのは他の要因で、①賃料が適切に設定されているか。 ②募集方法に問題はないか。等を検討するべきだと考えます。
事務所、店舗では、必ずトイレ、台所は必要なものでありそのまま残した方が次の借主様が借りやすくなります。 また壁のボードや、床はそのまま残した方が次の借主様は、壁のクロスや、床が汚れていれば貼替をして、汚れていなければクリーニングだけで済ませられるので、時間と、費用が大幅に削減でき次の借主様の早期入居が可能になります。
皆様はどの様に、お考えになりますでしょうか。