木造住宅の高さ規制緩和(22年1月号)

政府は省エネ性能の高い木造建築物を増やす為、建築基準法の規制を緩和する方針を固めた。(2021年11月24日(水)読売新聞朝刊より、記事を一部引用)

 

【木造住宅の高さ規制緩和内容】

[新基準] 来年の通常国会に同法の改正案を提出予定。

高さを「16m超」に緩和。省エネ性能の高い3階建て住宅が建てやすくなる。

 

[従来の基準]

高さ13mを超える建物は、追加手続きが必要。(追加費用が発生する。)

 

【木造住宅の高さ規制緩和の理由】

近年の木造住宅(戸建て住宅)は、高断熱・高気密の省エネ性能を追求しており、以前よりも建物が高くなる傾向にある。床に断熱材を敷いたり、天井裏に換気用の管を設けたりする必要がある為。

 

現行の建築基準法は、高さ13m又は軒の高さが9mを超える木造住宅に、専門家による安全性の解析が求められ、数十万円の追加費用が掛かる。

国土交通省は高さの基準を緩和すれば、3階建て省エネ木造住宅を建てる際の追加負担が減り、普及につながると見こんでいる。